Lステップの機能の1つにあるシナリオ配信は、それぞれのユーザーに合った配信ができるとても効果的な機能です。この機能をうまく使うことができれば、友だちの興味関心を引いたり、ブロック率を低くしたりすることもできます。
そのほかにも、潜在層へうまくアプローチをしていくことで購入率を上げる効果も期待できるでしょう。このようにLステップのシナリオ配信は企業のマーケティングを支えてくれる力強い機能なのです。
この記事では、そんなLステップのシナリオ配信についてのより具体的な説明と導入するメリットを解説していきます。さらに、導入後に行うと良い運用のコツも紹介しますので、Lステップの導入に興味がある方は必見です。
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Lステップでできるシナリオ配信とは
Lステップで活用できるシナリオ配信とは、予め指定しておいたタイミングごとにメッセージを自動的に配信できる機能のことです。例えば、興味がありそうなアクションをした友だちに対し、購入に進みやすいクーポンやメッセージを自動的に送ることができます。
このように、友だちごとのフェーズに合わせたアクションを起こすことで、売上をアップさせる効果などが期待できるのです。シナリオ配信するには分岐ごとのシナリオを構築する必要がありますが、その後は自動化できるので手間がかかりにくいと言えます。
また、シナリオ配信で設定できるメッセージは無制限であり、上限を気にせず必要な数だけシナリオを作ることができるのです。
Lステップのシナリオ配信は何ができる?導入するメリット
続いて、Lステップのシナリオ配信でできることと導入するメリットをより詳しく解説していきます。Lステップのシナリオ配信でできることと導入するメリットは、主に下記の4つです。
- 特定の時間に自動配信できる
- セグメントに合わせて自動配信できる
- LINE公式アカウントより細かく配信時間が指定できる
- リッチメニューと連動させることができる
それでは、以下でより具体的に紹介していきます。
特定の時間に自動配信できる
Lステップのシナリオ配信を導入するメリットの1つ目は、特定の時間に自動配信できるという点です。まず、Lステップの配信方法は主に2つあります。
1つ目が時間を指定して友だち全員にシナリオを送る方法で、2つ目が経過時間で指定してシナリオを送る方法です。1つ目の時間指定は、セール情報を送るなど友だち全員に対して訴求したい内容がある時に使うと効果的でしょう。
2つ目の経過時間での指定は、「友だち追加をしてから3時間後にクーポンを送る」などの設定ができます。どちらの方法もうまく使えば購買意欲を引き出すことなどが可能です。
セグメントに合わせて自動配信できる
2つ目は、セグメントに合わせて自動配信ができるという点です。LINE公式アカウントだけでもセグメント配信は可能ですが、Lステップはより細かな属性でセグメント配信することができます。
例えば「この商品に興味がありますか?」と質問するメッセージを配信したとしましょう。Lステップなら、そのメッセージに対して「興味があります」と回答した友だちのみに特定のシナリオを配信することができるのです。
このように「この分岐に達した人にはこのシナリオを流す」という指定ができるため、それぞれの友だちに合った訴求ができます。
LINE公式アカウントより細かく配信時間が指定できる
3つ目は、LステップならLINE公式アカウントより細かく配信時間が指定できるという点です。LINE公式アカウントの時間指定は最短1日間隔で、1時間単位の指定しかできません。
分刻みの時間で配信したい場合は、予約配信ではなくその時間に手動で配信する形になります。しかし、Lステップなら分刻みでの時間指定が可能で、その上ターゲットを指定した配信もできるのです。
Lステップの方がより自動化に優れていて、融通が利きやすいと言えるでしょう。
リッチメニューと連動させることができる
4つ目は、リッチメニューと連動させることができるという点です。リッチメニューとはトーク画面の下部に固定されているメニューのことを言います。
Lステップのリッチメニューは自由にカスタムできるため、友だちに訴求したい情報を詰め込むことができるのです。また、リッチメニューにアクション設定を行えば、友だちがタップしたメニューに応じて効果的なメッセージを自動配信できます。
リッチメニューでアクション設定する手順は、下記の通りです。
- 管理画面でシナリオ配信をクリック
- 「+新しいシナリオ」ボタンをクリック
- 「時刻で指定」か「経過時間で指定」をシナリオタイプから選ぶ
- 「メッセージを追加」ボタンをクリック
- 配信内容の設定欄で「アクションのみ」を選択
- 希望のアクション設定を選択
Lステップのリッチメニューについては下記の記事でより具体的に解説していますので、確認してみましょう。
Lステップでシナリオ配信するにはどうすれば良いか
続いて、Lステップでシナリオ配信するにはどうすれば良いかを解説していきます。Lステップでシナリオ配信するには下記の手順が必要です。
- ターゲットを想定する
- ターゲットに合ったストーリーを作る
- 構築を行う
それでは、以下でより具体的に紹介していきます。
ターゲットを想定する
Lステップでシナリオ配信するには、まずターゲットを想定する必要があります。ターゲットを想定することでどんな悩みを持っているのかなどが分かり、よりターゲットに刺さるシナリオが構想できるのです。
そこで、まずはシナリオを考える前に「どんな人へ向けてLINE配信を行っていきたいのか」を具体的に考えていきましょう。例えば、スキンケア商品を販売する企業の場合、下記のようなターゲット像が考えられます。
- 肌を綺麗に保つ方法が知りたい30代女性
- 毛穴の黒ずみが気になるけれど、どんな対処をすれば良いか分からない10代の学生
- 自分の肌に合うスキンケアを見つけたいアラサー女性
このように、企業や商品の特性に合った顧客像を考えてみましょう。
ターゲットに合ったストーリーを作る
ターゲット像を想定したら、次はターゲットに合ったストーリーを作っていきましょう。ここでのポイントは、ターゲットが徐々に企業や商品に興味を持ってくれるようなストーリーを考案することです。
例えば、友だち追加したばかりの友だちに対しては「こんな商品を売っていますよ」という簡単な訴求が良いでしょう。友だち追加からしばらく経ち、興味を持ち始めたアクションがあった場合には、商品を売り込む訴求を始めても良いかもしれません。
このように徐々に興味を持ってもらい、購入してもらえるようなストーリーをフェーズごとに考えてみましょう。
構築を行う
ターゲットに合ったストーリーを作ることができたら、最後に構築を行っていきましょう。構築とは、Lステップ上でシナリオ配信の設定を行っていくことです。
構築の手順はLステップの公式サイトに動画付きで紹介されているので、実際に構築する際は参考にしてみましょう。また、構築は一度すれば終わりというものではなく、分析と改善を重ねていくことでより目標が達成しやすくなります。
例えば、購入フェーズでのブロック率が高いなら、シナリオの訴求を弱めることでブロック率が改善されるかもしれません。このように、経過を見ながら精度を上げる構築を続けていくことも重要なのです。
Lステップでシナリオ配信する際のコツ6選
次に、Lステップでシナリオ配信する際のコツを紹介していきます。シナリオ配信する際のコツは、大きく分けて下記の6つです。
- 強い訴求は適切なタイミングで行う
- アンケートでより具体的に顧客属性を調査する
- 購読率が低いフェーズを調査・改善する
- ABテストでより反応の良いシナリオを見つける
- ユーザーが能動的になる仕組みを作る
- 他の機能と組み合わせて使ってみる
- シナリオ配信ができない場合の対処法
それでは、以下でより具体的に解説していきます。
強い訴求は適切なタイミングで行う
Lステップでシナリオ配信する際のコツ1つ目は、強い訴求は適切なタイミングで行うことです。例えば、商品に興味を持って友だち追加してくれた人に、最初から商品購入のアプローチをしたとしましょう。
多くの友だちは、「まだ商品に興味を持ち始めただけで買う気はないのに」と感じ、アカウントをブロックするかもしれません。このように、友だち追加した途端に営業感を強く出すと離れられてしまう可能性があるため、まずは信頼関係を築くことが重要です。
認知の段階では抑えめの訴求をし、定期的に情報を与え、アクションが増えてきた友だちには訴求を強めるなどの工夫を行います。そうすることでブロック率を抑えながら顧客を増やすことができるでしょう。
アンケートでより具体的に顧客属性を調査する
2つ目は、アンケートでより具体的に顧客属性を調査することです。シナリオ配信するにはターゲットを想定する必要があると紹介しましたが、想定だけではターゲット設定が難しいかもしれません。
その場合、アンケート機能を用いて顧客属性を調査するのも効果的です。例えば「どの年代に属しているのか」「どんな美容の悩みを抱えているのか」などの項目が考えられます。
それぞれの企業や商品に合ったアンケート項目を用意し、よりターゲットの解像度を上げていきましょう。
購読率が低いフェーズを調査・改善する
3つ目は、購読率が低いフェーズを調査・改善することです。Lステップでは、どの友だちがどこまでシナリオを読んでいるのかなどを把握することができます。
その情報をもとにシナリオごとの購読率を分析していけば、どの時点のシナリオで離脱を防ぐ必要があるのか分かってくるでしょう。このようにして分析と改善を重ねていけば、より読まれるシナリオを配信することができます。
ABテストでより反応の良いシナリオを見つける
4つ目は、ABテストでより反応の良いシナリオを見つけることです。シナリオ配信では2つのパターンを作成して、数を振り分けることでABテストを行うことができます。
精度の高いシナリオ配信にしていくためには、このABテストを行うのが最も効率の良い方法と言えるかもしれません。特に購読率が下がっているフェーズを見つけた場合は、ABテストを積極的に行っていくとより良い改善を行っていけるでしょう。
ユーザーが能動的になる仕組みを作る
5つ目は、ユーザーが能動的になる仕組みを作ることです。企業側からユーザーへアプローチすることも重要ですが、能動的に知ってもらえるのであればそれに越したことはありません。
Lステップでは、工夫次第でユーザーを能動的にする仕組みを作っていくことが可能です。例えば、リッチメニューの内容を充実させたり、目を引くデザインにしたりすることで、ユーザーが興味を持ってくれやすくなります。
その結果、多くのユーザーが様々なメニューをタップしてくれ、企業や商品の情報を収集しにいってくれる可能性が高まるのです。このように機能をうまく使い、ユーザーが能動的になる仕組みを作れば、見込み顧客を増やすことなどもできるでしょう。
他の機能と組み合わせて使ってみる
6つ目は、他の機能と組み合わせて使ってみることです。例えば、前述したリッチメニューのアクション設定もその1つと言えます。
そのほかには、画像の下に選択肢のボタンをつけることができる「カルーセル機能」と掛け合わせることもおすすめです。カルーセルでメッセージを送信し、タップされた選択肢ごとに配信するシナリオを変えれば、より効果的な反応が期待できます。
このように、効果的に他の機能とシナリオ配信を組み合わせれば相乗効果を生み出せるため、ぜひ検討してみましょう。
シナリオ配信ができない場合の対処法
シナリオ配信をするために構築したのに思ったようにシナリオ配信がされない場合は、公式サイトやブログを確認してみましょう。Lステップの公式サイトには動画付きでやり方が載っており、ブログには応用の仕方やコツが掲載されています。
うまく使えば正常にシナリオ配信ができるだけでなく精度の高い配信ができるため、一度読んでおくことがおすすめです。もし公式サイトやブログを見ても解決しない場合は、Lステップの構築・運用代行を行っている企業へ相談したり、説明会に参加したりすることもできます。
解決方法は様々ありますので、1つ1つ試しながら配信設定を見返してみましょう。
Lステップのシナリオ配信活用事例
ここまで、シナリオ配信の様々な機能や利用する際のコツを紹介してきましたが、ここでは活用の例をいくつか紹介します。例えば、学習塾への勧誘を行いたいなら、興味関心層の友だちに入塾のメリットや塾の実績などを配信することも効果的です。
飲食店なら、来店して友だち追加してもらった数日後に次回来店用のクーポンを配信設定しておくのも良いでしょう。ネット通販なら、購入した1カ月後に「もうすぐ期限が切れるポイントはありませんか」などとリマインドするのもおすすめです。
このようにどんな業種でも工夫次第で効果的なシナリオ配信ができるため、自社の場合はどんな設定が良いか考えてみましょう。
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まとめ
この記事では、Lステップのシナリオ配信はどんなものなのか、どんなことができるのかを主に解説していきました。またシナリオ配信はコツを掴みながら行っていくことで、大きな効果も期待できます。
さらに、シナリオ配信はリッチメニューやカルーセル機能などと組み合わせれば、より効率的に活用することが可能です。設定方法や活用方法が分からない場合には、認定コンサルに相談することもできるため、初心者でも気負わず利用できます。
Lステップは構築に少し時間がかかりますが、最初にしっかり構築するだけでその後のチューニングもスムーズに進んでいくはずです。Lステップを上手く使って、目標を達成していきましょう。